欧州の大手製造各社が、金融危機で打撃を受けたサプライヤーに対し、資金供給をするという従来にない対応に乗り出している。
自動車の独ダイムラー、航空防衛のEADS、防衛関連の仏サフランといった企業グループは、サプライヤー1社の破綻が自社の財務に影響し得ることを懸念。手元資金を使って中小サプライヤーを支援することを検討中だ。
英国の防衛関連企業であるVTグループのポール・レスター社長は、同社のサプライヤー上位100 社に次のように通達したと話す。「資金繰りに困ったら、すぐ当社に相談しに来ること。銀行より、我々に話す方がいい。銀行は今本来行うべき(貸付)業務を遂行していないが、我々なら手を貸せる」。
独VWは特別チームを設置
世界の2大高級車メーカーであるダイムラーと独BMWはともに、苦境に陥ったサプライヤーを買収する用意があることを示唆した。ダイムラーのディーター・ツェッチェ社長によれば、同社は既にサプライヤー数社に資金援助をしているという。ツェッチェ社長はさらに、銀行が信用引き締めを続ければ「自動車業界で30 万人が職を失う危険がある」とつけ加えた。
大手製造業者のサプライチェーンは、傘下の中小・中堅サプライヤーが貸し渋りや貸しはがしに遭うに従い、緊張の度合いを高めている。ここ数週間、VTグループの取引先1社に加え、小売り関連数社を含む中小サプライヤーの破産が続いているからだ。
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